フォレスタに不具合は起きやすい?他車種と故障率を比較・トラブル例

フォレスターの故障率はそれほど高くない

フォレスターだけではないのですが、車の故障率というものは各自動車メーカーが調査してデータを所有しています。これらのデータは社外秘の極秘データとなっているので私たちでは直接見ることはできません。

徹也

そこで参考になるのが、米国J.D.パワー社の調査した「自動車耐久品質調査」データです。

このデータは実際の新車オーナーが経験した故障を聞き取り調査によってデータを集め、メーカーごとにランキング形式でまとめられています。

不具合項目は車100台当たりの不具合指摘件数として集計され、数値が小さいほど品質が高いとされています。

<参考資料:2017年 日本自動車耐久品質調査>

1位 トヨタ 59
2位 レクサス 63
3位 ホンダ 74
業界平均 74
4位 メルセデスベンツ 75
5位 スズキ 79
6位 三菱 80
6位 日産 80
8位 ダイハツ 82
8位 スバル 82
10位 MINI 88
11位 マツダ 93
12位 BMW 106
13位 フォルクスワーゲン 124

この調査ではスバルは8位ですが、4位5位との差はそれほど大きくありません。しかしトップのトヨタに比べると約20ポイントの差があります。スバルはトップクラスではないですが中堅クラスとしてはそこそこのスコアです。フォレスターの過去の不具合として、吸気ダクトに不具合がありました。2015年4月10日~10月21日製造されたもので、国土交通省にリコールの届出をしていました。本件の不具合は直噴ターボエンジンの吸気ダクトにおいて、製造管理が不適切なため正規と異なる材料で製造されたものです。そのため使用過程で耐油性能や耐熱性能が低下し、ダクトに亀裂が発生しエンジン不調になります。最悪の場合エンストする恐れがあります。

リコールの改善措置として全車両吸気ダクトの製造番号を確認して該当するものは良品と交換すると発表がありました。

新車で購入した場合は、担当ディーラーからリコールのお知らせが届きますが、中古車の場合は前のオーナーが対応したかわかりません。

徹也

中古でフォレスターを購入する際はリコールの措置が取られているかショップの店員さんに確認しましょう。

吸気系トラブルでは、ライバル社のマツダ CX-5のディーゼル車も2017年2月24日に国土交通省に届け出を出しています。
主な症状として吸気バルブの閉じ力が低下し、吸気バルブとバルブシートの間に煤が挟まり圧縮不良となってエンジン回転数が不安定になるほか、最悪の場合はエンストに至る恐れがあるものです。

エンジン系トラブルではフォレスターのリコールは上がっていませんが、CX-5のディーゼル車ではリコールとして改善措置が取られています。

フォレスターはトヨタのハリアーに比べるとリコールは多いかもしれませんが、マツダCX-5と比較したら少ないです。

フォレスターはラジエーターが故障しやすい

フォレスターで特に故障が多いのがラジエーターから冷却水が漏れるというものです。

フォレスターをはじめスバル車は頑丈さについて評価が高く、日本車の中では随一の剛性の高さと走りの高さもトップレベルといわれています。

ただ、部品の経年劣化によるトラブルについては、車の頑丈さとは関係ありません。

フォレスターのラジエーターの構造は、温度交換をするコンデンサー部分はアルミ製でできています。
そして、コンデンサーを上下に挟んで冷却水が流れるアッパー及びロワータンクの部分が樹脂でできています。

冷却水の水漏れは主にこの樹脂とアルミの接合部から起こりやすく、樹脂の経年劣化によるものが原因です。

このトラブルは経年劣化によるトラブルなので、年式が10年以上か走行距離が100,000kmを超えたフォレスターに起きやすいので、注意が必要です。

樹脂自体が概ね10年を経過するとボロボロになる傾向があり、熱や紫外線がかかる箇所などは特に劣化が早く進みます。ラジエーターの冷却水は80度~100度前後の水温になるので、かなり高温の水が樹脂部分に当たります。

ちなみにラジエーターの修理・交換費用ですが、純正品の場合は部品代と技術料その他部品代を合わせて100,000円前後が相場です。

ただし、高額だからといってラジエーターの修理を放っておくと劣化が進み、少しずつ冷却水が漏れだしてきます。

冷却水が漏れるとエンジンが冷却されず、最終的にはエンジンがオーバーヒートしてしまいます。
そうなるとエンジンそのものを乗せ換えることになりかねません。エンジンを乗せ換えると900,000円近く費用が掛かってしまいます。

徹也

特に中古で購入される際は、ラジエーターの交換が必要か確認することをお勧めします。

フォレスターの修理金額の相場は約100,000円前後

フォレスターで一番修理がかかるのがラジエーターの修理です。修理には新しいラジエーターを交換するので、相場的には100,000円前後と高額の維持費がかかります。このトラブルは長く乗られた際に発生するものなので、一度交換しても再発する可能性はあります。
特に中古車を購入する際はラジエーター周りも点検してみて、水漏れやにじみがあればその車は避けた方がいいです。

また、フォレスターは国産車には珍しく、2.0i-LのグレードにMT車が用意されています。フォレスターはSUV車なので車重が重く、エンジンのトルクがかなり大きいです。そのためクラッチに強い負荷がかかるので、クラッチ板はかなり消耗していきます。クラッチが消耗すると、クラッチ滑りや変速ショックの増加、異音や異常振動の原因になります。
クラッチの消耗は走り方やクラッチの使い方、都市部でのストップアンドゴーの繰り返しなど減り方に差はありますが、おおむね50,000km走行ぐらいで交換するのがベストです。
クラッチの修理は部品交換で、エンジンやトランスミッションを外す作業があるので相場は部品代を含めて100,000円前後です。
一度交換すればしばらくは大丈夫ですが、長く乗り続けるなら何度か交換する機会があります。
5代目フォレスターからはMT車のグレードが廃止されました。クラッチの修理は4代目フォレスター以前のモデルが対象です。

フォレスターは頑丈で長く乗り続けることができる車です

は他社と比較してエンジンなどの主要部品のトラブルが少ないとされています。またフォレスターはSUV車なので、ある程度のオフロードも走行できる頑丈さを備えています。
ただ、フォレスターのアイドリングストップ機能は他社に比べてあまりよくありません。
2012年モデルの2.0i-L Eyesightで停止直前にエンジンが止まることはなく、発進するときにブレーキペダルを離すと、エンジンが停止するという症状が一部ありました。対策としてはアイドリングストップ機能をオフにすることで、対処することができます。
アイドリングストップ機能について他社と比較するとライバル社のマツダ CX-5はアイドリングストップ機能(i-Stop)が作動しないという不具合も発生しています。

アイドリングストップ機能の不具合は、電子制御プログラムの書き換えなどで改善することがあります。
ディーラーへ相談するメリットは原因を特定することができることです。事例も数多くあるので、不具合に応じたプログラムの改変もすぐにやってもらえます。更にパーツなど初期不良を起こしているものについてメーカー保証期間内なら無料で交換してもらえます。

徹也

フォレスターの不具合は基本的には部品交換をすれば改善することができるものがほとんどです。維持費はかかりますが、定期的なメンテナンスと点検を欠かさず行い、細かいトラブルに対応できれば、長く乗り続けることができる車です。